【書評・要約】「はじめての資産運用」は投資初心者におすすめ!内容を詳しく紹介
最近では、「FIRE」という考え方も話題になっています。
FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」のそれぞれの単語の頭文字を取った造語で、経済的に自立したうえで早期リタイヤ生活を目指すというものです。
FIREは人生を豊かにするために、最終的に誰もが目指したいゴールですよね。
私自身、つみたてNISAやiDeCoについて勉強していくなかで、もっと効率的に資産を増やしたいと考えるようになりました。
そんな私が気になっていたのが『はじめての資産運用』という書籍です。
マネーコンサルタントであり、「株式会社Money&You」を経営する「頼藤太希」さんと「高山一恵」さんの本になります。
マンガや図解を使って投資についてわかりやすく解説してくれているので、投資初心者でも非常に理解しやすい内容となっています。
内容の要約と書評についてまとめましたのでぜひ、参考にしてください。
第1章要約:押さえておくべき投資の基本
要約まとめ
- リスクを減らすために「分散投資」をする
- 投資を始める第一歩目標を明確化する
- お金の置き場所を「増えるところ」に変えよう
- コア・サテライト戦略を実践しよう
書評
まずは、誰でもできるリスク回避として分散投資を心がけるという話題から始まりました。
初心者には積立投資がおすすめで、投資は投資する期間が短いほどリスクが大きくなるとも書かれています。
また、投資を始める際は必ず使い道や目標金額を明確にして、モチベーションや継続性を高めて実現度をアップさせることが大切であると記載されています。
分散投資のリスクについてもカゴのなかの卵に例えて図で解説してくれているため、投資初心者にも非常にわかりやすいと感じました。
生活に必要な資産は絶対に失ってはいけない資産であることも説明してくれているので、投資は余裕をもった資産でおこなうのが鉄則であることが十分理解できる内容です。
第2章要約:どの投資資産を選ぶのか
要約まとめ
書評
第2章からいよいよ、どの投資資産を選ぶのがベストなのかということをメインに内容が進みました。
「投資=危険」という考え方は間違いで、あくまでもリターンの振れ幅が大きいだけということが説明されています。
投資資産にどれくらいのリスク・リターンが期待できるのか把握して、リスクを減らしながら投資をおこなうのが大切であると説明してくれていました。
だれでも簡単に始められるポイント投資についても触れているので、投資を始めるきっかけをつかめるとてもわかりやすい内容となっています。
第3章要約:つみたてNISAで資産をつくる
要約まとめ
- 商品は国が厳選した投資信託だけ
- 年間40万円の投資が非課税になる
- 迷ったら特定口座
- 不安になっても途中でやめない
書評
この章では、現在流行しているつみたてNISAについて詳しく深掘りしている内容となっていました。
つみたてNISAの金融機関の選び方や口座開設方法、商品の選び方まで詳細に説明されています。
つみたてNISAの運用では決して慌てず、途中でやめずに長期保有を念頭に置くことが大切であると解説してくれているので、つみたてNISAについてより深く理解できる内容でした。
第4章要約:iDeCoで老後の資産をつくる
要約まとめ
- 節税効果が高い制度
- 非課税期間が最長50年
- リターン重視なら国内外の株式
- 併用により非課税金額が増える
書評
この章では、つみたてNISAに引き続き、iDeCoについて解説されていました。
iDeCoの金融機関の選び方や手続き方法、商品の選び方まで詳細に説明されています。
つみたてNISAと併用することで非課税金額が増えるため、目的と投資可能な金額によって使いわけることが大切であることも書かれていました。
今話題のつみたてNISAとiDeCoについて詳しく解説されているので、最新の投資事情についてもしっかり学べると感じました。
第5章要約:資産を増やすための株式投資と投資信託
要約まとめ
- NISAのルールを知っておこう
- 株の銘柄選びは長期的な潮流が基本
- 四季報を活用して銘柄を選ぶ
- 株価チャートでトレンドを見る
書評
この章では、実際に株や投資信託で資産を増やすにはどのようにすればいいのかについて解説されていました。
NISAのルールや2024年から改正される新制度について詳しく説明されています。
また、株の銘柄を選ぶ際は消費者目線で企業の商品やサービスをチェックすることが大切であることも書かれていました。
投資初心者ではなかなか読み取るのが難しい株価チャートについても詳しく解説されているので、株価の値動きをチェックする際にも非常に参考になると感じました。
第6章要約:資産を増やすポートフォリオのつくり方
要約まとめ
書評
この章では、資産を増やすうえでどのようなポートフォリオを作成すればいいのかという内容が紹介されていました。
ポートフォリオとはどのような資産にどのくらいの投資をおこなうのかという資産配分のことで、この資産配分で運用実績の9割が決まるとも説明してくれています。
投資方針書や資産配分表を作成して、投資先を慎重に選定していくのが大切であると書かれていました。
投資初心者だといきなり投資を始めてしまう方も多いと思います。
しかし、こちらの書籍では投資を始める前のポートフォリオ作成についても解説してくれているので、1度は読んでおきたい内容だと感じました。
第7章要約:運用スタート後の悩みを解決する
要約まとめ
- すべての情報を盲目的に信じない
- 投資は必要に応じてやめてもよい
- 「20年経ったら強制終了」ではない
- 働き方が変わっても利用できる
書評
最終章では、実際に投資による資産運用をスタートしたあとの疑問や悩みについて語られていました。
資産運用をスタートしたあとは1つのソースから情報を得るのではなく、TwitterやYouTubeなどさまざまな情報源をもとにお金の動きを見ていくのが大切であると書かれていました。
投資に関する書籍では実際の投資方法だけ説明して終わってしまうことが多いですが、運用スタート後の動きについても解説してくれているのは投資初心者にとって非常にありがたいですね。
投資で発生した税金の納め方や毎日積立と毎月積立のポイントも教えてくれています。
まとめ
投資書籍にはなっていますが単に資産運用について紹介するのではなく、マンガや図解を絡めながら非常にわかりやすく解説されているのが他の書籍とは違うと感じました。
仕組みや種類についても表によって解説されているので、初心者でも非常にわかりやすい内容です。
投資は決して危険なものではなく、最適な投資方法を選択することによってプラスに変えられることがわかりました。
ただ文章をひたすら読むのではなく、楽しみながら投資について学べる書籍を読んでみたい方にはおすすめの書籍となっています。